
企業プロフィール
煎りたて・小袋包装コーヒーメール様
名古屋に創業して70年以上、業務用コーヒー豆の焙煎・卸を行ってきた「シーシーエスコーヒー株式会社」が運営する店舗です。直営カフェの運営と並行し、2004年から楽天市場へ出店。現在は通販事業を企業の新たな柱へ育てるべく、EC担当と外販営業を兼務する松岡様が日々運営を進めています。「楽天NATIONS」での学びや改善を重ねながら、ここ数年は夏場に大きく売上を伸ばすなど、確かな成長を続けている店舗です。
導入の背景と成果
- 【課題】
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- EC担当と営業を兼務し、レビュー施策や画像作成の時間を確保できなかった
- 手作業の更新が多く、本来の改善施策に時間を回せなかった
- 【選んだ理由】
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- レビュー施策を手動で進めるのが現実的でなく、自動化の必要性を強く感じていた
- 過去のレビューも一括で反映できるなど、自社の課題解決に直結する機能が揃っていた
- 【導入後の変化】
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- 転換率が 4% → 7〜8%台 まで向上
- 前年比150%を記録する月が増加
- 在宅ワーカーの作業負担が減り、改善提案が活発化
楽天オートメーションパックとの出会い|レビュー施策の必要性が導入を後押し
松岡様がTENKI-JAPANのサービスを知ってから導入するまでには、2〜3年の期間がありました。当時の楽天市場の運用体制は、EC担当の松岡様以外に、実際に運用を行うパートナー1名と、出荷担当1名という最小限の構成。松岡様自身はECと外販営業を兼務しており、日々の出荷とページ更新に追われる状況が続いていました。
当初はレビュー施策の重要性を強くは感じておらず、導入の必要性も実感していなかったそうです。しかしその後、出店者同士の交流を通じて「今後はレビューの鮮度や内容がますます重要になりそうだ」という話を聞く機会が増え、状況が変わり始めます。
「最初はレビュー対策の必要性をそこまで感じていなかったんです。でも周りの店舗の話を聞くうちに、“これは避けて通れないのでは”と考えるようになりました」
一方で、手動でレビュー抽出や画像作成を行う時間はまったく確保できず、実施が現実的ではないという課題もありました。こうした背景の中で「自動でレビュー画像まで作成してくれる」という点が現状に合致し、導入に向けた検討が一気に進んだといいます。
導入後の変化|自動改善の仕組みで、売上と運用効率が安定的に向上

楽天オートメーションパックは、過去2〜3年分のレビューを一気に抽出してページへ反映するため、レビュー画像を自作する必要がなくなりました。
「自分では何もしていないのに、ページを開いたらすでに良い状態に整っている。便利というより、本当にありがたいです」
楽天市場の運用メンバー全体の作業負担が減った分、戦略提案や施策検討に時間を割けるようになり、改善のサイクルが回りやすくなりました。毎月TENKI-JAPANが提供するレポートも、運営方針を考える際の指針として活用されているそうです。
その結果、転換率は最大8%を記録し、売上は前年比150%を超える月が続くなど、数字にも明確な変化が表れています。
差別化の工夫|ペルソナを丁寧に設定し、全国のお客様に合う味を追及する
松岡様は、長年の営業経験で得た「地域ごとの味の傾向」を活かし、具体的なペルソナを据えて商品開発を進めています。接客を通して得た生の反応を手がかりに、多くのお客様に受け入れられる味のバランスを丁寧に組み立てている点が大きな強みです。
自動化によって作業時間が減ったことで、商品づくりや販路拡大にしっかり向き合う時間が確保できるようになった点も大きな変化です。
特に人気を集めているのが、白無地パッケージのドリップバッグ。施設のレクリエーションで活用されたり、ノベルティとしてシールを貼って配布されたり、披露宴で写真を添えて贈られたりと、ユーザー側の工夫で幅広く活用されています。
楽天オートメーションパックの魅力|少人数でも成果を出せる“運営の土台”が整う
楽天市場の運営は、当初から少人数体制で行われてきました。楽天オートメーションパックの導入後は、レビュー抽出や画像作成、ページ更新といった手作業が自動化され、運営にゆとりが生まれています。
「導入費用以上に利益が伸びているので、効果は明確に感じています」
楽天市場の運用を担うパートナーは、作業から戦略提案へと役割が広がり、松岡様自身も外販営業とEC運営を無理なく両立できるようになりました。
自動化によって「やるべき作業」が減り、「やりたい施策」へ取り組む体制が整うことが、松岡様が感じる最大の魅力だといいます。
今後の展望|人気商品のさらなる強化と、主力商品の育成
今後のテーマは大きく分けて2つあります。
まずはドリップバッグ商品の強化です。保存性が高い商材のため、本来は倉庫に預けて出荷できると運用がしやすくなります。しかし現状では、倉庫を活用するほどの販売量にはまだ届いていないことから、今後はドリップバッグ商品の売上をさらに伸ばし、倉庫も使える体制に近づけていきたい考えです。
次に、冬の定番商品の育成です。夏場は1Lアイスコーヒーが売上を大きく押し上げる存在になっている一方で、冬場に主力となる商品はまだ十分に育っていない状況です。
「ここ3年ほど新商品を出し続けていますが、まだ主力商品には至っていません。今後は、夏のアイスコーヒーと肩を並べるような冬の定番商品を育てていきたいと考えています」
季節に合った新商品の開発を継続しながら、年間を通じて安定して売れるラインナップづくりを目指す方針です。
楽天オートメーションパックをおすすめしたい店舗
最後に、楽天オートメーションパックをどのような店舗におすすめしたいかを伺いました。
「とにかく人手が足りない店舗には本当におすすめしたいサービスです。新しい施策に挑戦したくても日々の作業に追われてしまう店舗ほど、自動化の効果を実感できると思います」
自動化によって、楽天市場における日々の更新業務全般を効率化できるため、後回しになりがちなページ改善や他モールの運営にも手が回るようになります。商品企画や販促施策に時間を使いたい店舗や、商品のラインナップを広げ続けたい店舗にとって、成長の土台を支えるツールとして大きな価値を発揮します。